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イアン・ハンターはそのジョンストン家で最後のオーナーになります
1954年に亡くなった彼の功績を称えて「イアン・ハンター・ストーリー」というシリーズが出ています
スペック
名前 | アイラミスト 8年 |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | マクダフ・インターナショナル |
キーモルト | ラフロイグ |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,520円(税込) |
「アイラ」を期待しすぎると、チョット違うかも・・・
「アイラミスト」は1927年、アイラ島領主の息子ジョン・モリソン(後のマーガデール卿)21歳の誕生日を祝うためにブレンドされたウイスキーです。
誕生日を祝いに来てくれたゲストたちにウイスキーをふるまうことになりましたが、アイラウイスキーはスモーキーすぎるのではないかと心配されました。
そこでジョン・モリソンとラフロイグ蒸留所のイアン・ハンターは、ラフロイグといくつかのスペイサイドモルトを使用し、最もバランスの良い組み合わせを探し出すことになります。
その中にモリソンが「それはみんなをちょっと霧の中に追いやる、イアン」と言ったものがありました。
これに対しイアンは「霧ではありません…..むしろアイラの霧に似ています!」と答えたそうです。
ラフロイグのピート香、ハイランドウイスキーのモルト香とローランドウイスキーのグレーン香。
通常のアイラのピート香よりも複雑な風味を持つこのウイスキーは「ピュア・アイラミスト」と名付けられました。
ラベルのデザインを何度か変更した後の現在も、アイラ島で生まれ、アイラ島の領主であったマーガデール卿とのつながりを今も示す「Lord of the Isles」のシールが貼られています。
現在、「アイラミスト」のブランドはマクダフ・インターナショナルが取得しており、世界32カ国に輸出されていますが、この「アイラミスト 8年」はアメリカ、カナダ、日本そしてオーストラリア限定のボトルになっています。
飲んでみた感想
香り
まずは接着剤の匂いですね。
アロンアルファみたいな、樹脂用の接着剤と木工用ボンドの中間みたいな感じともいえますかね。
そして、かなりツーンとした刺激があります。
ちょっと刺激が落ち着いてきたら、ピートかなっ?ていうぐらいの香りがします。
ストレート
まずアイラっぽい塩気が感じられます。
ビターチョコレートのような苦味、そして辛味とかなりのアルコール刺激です。
後味にちょっぴり甘味が残ります。
刺激は強めなんですけど美味しくいただけますね。
辛口がダメな方にはちょっとキツいかもしれませんけど。
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加水
まずは水をちょっとだけ加えて飲んでみます。
アルコール刺激がかなり弱まって甘渋な感じになりました。
熟しきっていない柿とビターチョコレートを一緒に口に含んだような味わいです。
スモーキーな感じが無くはないんですけど、それほどピートが強い印象ではありません。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
さらにアルコール刺激が弱まって、今度は甘渋というよりも渋甘な感じです。
水を少し加えた時よりも雑味を感じてしまいますね。
常温では、水を加えるとしても、少しだけにしといた方が美味しいのかもしれません。
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オンザロック
ウッディで苦味走った辛口というところでしょうか。
ストレートで飲んだ時ほどのアルコール刺激はないですね。
そして、どこかやはり柿の感じがちょっぴりあるんですよ。
硬くはないけど、熟し切ってない柿といった感じです。
トワイスアップの時ほどではないにせよ、ちょっぴり何か雑味を感じますね。
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水割り
辛味そして苦味、その後に甘味と言った味わいです。
ストレートからオンザロックまでは柿の味を感じていたんですけど、水割りになったら梨になりました。
これもまた後味ですが、ちょっぴり雑味を感じます。
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ハイボール
ちょっぴり甘さ控えめなフルーティーハイボールになりました。
ここで感じるフルーティーさは、先ほどまでの柿とか梨ではなく、青リンゴですね。
適度な酸味があり、適度な辛味で、程よく苦味と、ちょっぴりスモーキーな味わいでもあります。
氷が少し溶けてちょっぴり薄まってくると、柑橘系なフルーティーさにも思えてきますね。
オレンジサワーのような味わいでもあります。
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ウイスキーミスト
ハイボールでは青りんごと言ったんですが、ウイスキーミストではまたちょっぴり柿が復活した感じがします。
おそらく世の中のどこかにはあるのかもしれませんが、柿サワーといった味わいでしょうか。
しかしながら、ここで感じている柿の味わいは、先ほどまでの熟していないものではなくて、熟した柿のテイストですね。
それなりにフルーティーです。
甘味も程よくあるし、酸味も苦味も辛味も適度で美味しいです。
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総評
まず結論から言うと、このウイスキーはソーダ割りが美味しくいただけるんじゃないかなという感じです。
ストレートや加水、オンザロック、水割りなどでも決してまずいわけではないんですけど、それぞれ何とも言えない雑味を感じてしまっていたんですね。
だけど、ハイボールやウイスキーミストなどのソーダ割りにした途端。そんなものは消えて美味しくいただける味わいになりました。
アイラというフレーズだけでスモーキーな味わいを期待するとちょっと違うかもしれませんね。
そういう味わいが全くないわけではないんですけど、いわゆる「アイラ」を意識して飲むと期待外れなんじゃないかな。
とにかく、このウイスキー、ハイボールなどのソーダ割りに向いていますね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度