当時、病気は「腐った物質や悪臭によって空気が汚染(瘴気)されているから」と考えられていました
その対策にクチバシの先には薬草や香草を入れて臭いから守り、杖は患者を直接触るのを避けるために持っていました
スペック
名前 | ザ・ディーコン |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ソブリン・ブランド |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,048円(税込) |
甘味とスモーキーな香り、贈り物やインテリアにグッドなデザイン
「ザ・ディーコン」は、1999年に設立された、米国に拠点を置く独立系の酒類ブランド開発会社のソブリン・ブランド社が手がけるスコッチウイスキーブランドです。
ソブリン・ブランド社がブランドを開発・所有し、ペルノ・リカール社がグローバルな流通ネットワークを活用して市場に広めるという協力関係があります。
両社は独立した会社であり、ペルノ・リカールは、自社の販売力を活かしてザ・ディーコンの普及を支援、ブランドの管理・運営や製品の製造に関してはソブリン・ブランド社の役割が中心です。
「ザ・ディーコン」は2024年4月に発売された新しいブレンデッドウイスキーで、スペイサイドとアイラのモルトウイスキーを巧みにブレンドしています。
スペイサイドのシングルモルトは焚き火のようなスモーキーな風味、アイラ島のシングルモルトはピーティーなスモークの風味が特徴です。
ディーコンの意味は、「熟達で堪能な名匠」のことで、どんな職業であれ熟練の職人へのリスペクトを表しています。
「ザ・ディーコン」を語るとしたら、まずはその見た目でしょう。
銅製ポットスチルを模した美しく輝くコッパーカラーとスコットランドの国旗を意味する十字模様の刻印。
意図はわかりませんが、ボトルの中央には14世紀に流行った病、ペストに最前線で治療を行う医師の崇高な姿が描かれていて、まさに「ザ・ディーコン」を象徴しています。
少しドッキリしてしまう大胆で複雑な風味とユニークなデザインが他と一線を画しています。
飲んでみた感想
香り
甘さが強めなグレープジュースのような臭い。
そして、いちごのショートケーキみたいな香りもしてくるんですよね。
どちらかというと甘い感じなんですけど、しっかりピートも香っています。
ストレート
ウイスキーとしては相当甘口な方だと思います。
とてもシャープなスモーキーさも感じます。
何と言ってもアルコール刺激がいい意味で強いです。
これは独特の味わいですけど、僕は個人的にとても美味しいと思います。
一度飲んだら癖になる味わいですね。
加水
まずは少しだけ水を足してみましょう。
グラスに鼻を近づけた段階で、もうかなりスモーキーなんですね。
ストレート以上に感じます。
飲んでみると、これまたストレート以上に甘口ですね。
とてもまろやかで飲みやすいですね。
ストレートではシャープに感じたスモーキーさは、水をちょっと加えただけでソフトな口当たりになりました。
トワイスアップで飲んでみます。
甘さはやや控えめになって辛味、苦味、酸味などがちょっぴり出てきたんですけど、まろやかで飲みやすいということに変わりはありません。
ただここまで水を加えるとこの「ザ・ビーコン」の独特さが半減してしまったかなとも思います。
僕がストレートから徐々に薄めて飲んできたからそう感じるだけかもしれませんけど。
オンザロック
甘くて、それなりに辛味も強いオンザロックです。
スモーキーさというかピート感は完全に甘味の中に溶け込んでいるように思えます。
最初に感じた甘味と辛味が、他の全ての味わいを包み込んでとても奥行きの深い味わいですね。
コク深くいつまでも飲んでられそうな感じです。
水割り
苦味そして甘味からスモーキーという味わいですね。
余韻には甘味が残ります。
これもまたスモーキーさを包み込んだ甘味というところでしょうかね。
今まで飲んだウイスキーの中ではタリスカーの水割りに近いのかなとも思えます。
ハイボール
塩味と酸味がかなり前に出てきていますが、奥の方でしっかり甘味があり、とてもスモーキーです。
最近、わりとフルーティーなハイボールをよく飲んでいたせいか、ハイボールでもこんなフルーティーに感じられないものがあるのかなと思いました。
このハイボールはスモーキーなウイスキー大好きな人向けですね。
ハイボールも若干タリスカー寄りな感じがします。
ウイスキーミスト
苦くて、甘くて、スモーキーといった味わいでしょうか。
後味というか余韻には思いっきり甘味が残りますけど、ビターチョコレートのような甘味ですね。
これはこれでとても美味しくいただきました。
総評
ストレートを飲んだ段階で個人的な感想として、これは一度飲んだら癖になるかもしれないと感じました。
他の飲み方でもずっとそんな感じが続いてました。
甘味が強くて程よくスモーキーという感じなんですが、これは僕の個人的好みにはドンピシャなんですよ。
お気に入り度にかなり高い点数をつけてしまうので、同じような好みの方がいらっしゃったら是非飲んでみていただきたいです。
あとデザインなんですけど、ボトルの色は全体がブロンズでエンボスっぽい感じになってるんですね。
かなり白っぽい光を当てるとゴールドに見えなくもないくらいです。
ラベルのデザインが気になりますが、ボトルだけなら何かのお祝いなどにプレゼントするのにも良さそうなゴージャスさ。
ネットでも観賞用に置いておきたいという意見もあるようです。
確かにインテリアになると思います。
中身が入っているかいないかは全く見えないので、飲み終わったらぜひインテリアにしていただきたいですね。
だけど中身はむちゃくちゃ美味しいので飲まなきゃ損です。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度