それまでの倍近い売り上げを成し遂げました
スペック
名前 | ホワイトホース ファインオールド |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ホワイトホース・ディスティラーズ |
キーモルト | ラガヴーリン、オルトモア、クライゲラヒ、グレンエルギン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
自由と独立の象徴を受け継ぐ
1891年ピーター・マッキーによって立ち上げられたブランドです。
マッキーの家の近所にはエディンバラ城があり、スコットランド軍の定宿「ホワイトホース・セラー(白馬亭)」がありました。ここが名前の由来となっており、発売当初のブランド名も「White Horse Cellar」でした。
ラベルの白馬はのホワイトホース・セラーの看板、下にはホワイトホース・セラーの創業年1742が書かれています。
1688年イングランドで起こった反革命勢力の通称ジャコバイトの本拠地であるホワイトホース・セラーはスコットランドの人々とって自由と独立の象徴的な建築物だったのです。
・・・難しいことはここまでにして。
ピーター・マッキーのウイスキー作りにおける原点がラガヴーリン蒸溜所だったため、キーモルトには珍しいクセの強いアイラ系ラガヴーリンを選んだそうです。
映画監督の黒澤明氏に愛されたウイスキーでもあり、数々の逸話も語り継がれています。
撮影終了後ボトル1本開けた後、脚本を10ページ書いたり、
俳優の三船敏郎氏と2人で飲んだ時は一晩でボトル3本空けり、
80代になっても1本の8分目まであけたり、
息を引き取る前日にも水割りを3杯飲んだり…などなど豪快でした。
1950〜1960年代は今とは違い、当時のホワイトホースは高級酒でしたが、黒澤監督はそれをダース(12本)で注文してました。
近所の酒屋さんはそのお陰で大変儲かり、後に豪邸が建ったと言われています。
黒澤監督はそれを見て、建て替えられた柱一本がホワイトホース何本分になるのか…なんて冗談を言っていたそうです。
世界100ヶ国以上で販売されており、スコッチの中でもトップクラスの売り上げを誇っています。
ほのかなスモーク感と甘みが特徴的なウイスキーで、特にハイボールで飲むのが人気です。
テイスティングレビューでは一般的な評価と少し違うところがありますが、僕が思ったままをレビューしてみました。
飲んでみた感想
香り
まずはシンナーのような接着剤みたいなそんな香り。
飲んだらそこそこスモーキーなんじゃないかなって思わせる香りです。
後から甘い香りが来ます。
ストレート
口に含むと甘いけれど、飲み込むと辛さがぐっと広がってくる感じです。
ウイスキーが苦手と思っている人はもしかしたらこういうのがダメなのかな。
ウイスキー好きな人はこれおいしく飲めるのかもしれない。
ここが分かれるところかなっていう気がします。
加水
アルコールがかなり強いです。
ストレートよりは刺激弱まっているんだけど、ツンとくるアルコールって感じが増しちゃったかな。
オンザロック
アルコールの刺激が結構強いです。
でも適度な甘さと辛さは充分味わえるので、ストレートよりこっちの方が飲みやすいと思いました。
水割り
まろやかにすっきりと、とても飲みやすくなりました。
水割りは日本人が生み出した日本独特の飲み方という説がありますが、この手のウイスキーがそういう志向にさせたんじゃないかな。
どうしたら美味しく飲めるか突き詰めたところ、氷を入れてさらに水を加える水割りなんでしょうね。
確かに水割りだと美味しくいただけます。
ハイボール
かなり辛口な感じになります。
甘さ控えめなジンジャエールといった味わいで、水割り同様にいいですね。
水割り同様、日本人に馴染み深いハイボールという飲み方はとても合いますね。
ハイボールだけで言ったらすごくコスパのいいお酒ですよね。
総評
ウイスキーが嫌いとか苦手とか初めての人には水割りやハイボールで飲んだらそれなりに美味しく飲めるのではないでしょうか。
ストレートやロックはあまり飲んで欲しくないかも。
ある程度ウイスキーが好きで毎日飲むし、しかも水割りとかハイボールで飲むのが好きっていう人にだったらもうお勧めできるし、コスパもいい。
安いですこれ。
でもコスパってところだけで点数をつけたくないな。
ただただ安いけど、美味しいというところまでいけていない。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
ホワイトホースファインオールドとは知らせずに飲んでもらった感想です!
ロックだと辛口かな〜水割りだといがいといける!80点
飲みやすいけど余韻いまいち、加水したらジュース。ハイボールにすると、風味がなくなったかも。70点
喉が熱い、少しのピート感とアルコール感、加水が美味しい、ハイボールにすると香りはするが余韻が少なく少し軽くなったかな。84点