デュワーズ 15年

スペック

名前	デュワーズ 15年
タイプ	ブレンデッド
製造元	ジョン・デュワー＆サンズ社
キーモルト	アバフェルディ
アルコール度数	40度
容量	750ml
購入時価格	4,950円（税込）

日常を忘れてじっくり飲みたいウイスキー

製造元のジョン・デュワー＆サンズ社は、世界で5番目に売れているブレンデッド・スコッチ「デュワーズ・ホワイト・ラベル」で有名です。

アバフェルディ、オルトモア、クレイゲラヒ、マクダフ、ロイヤル・ブラックラの各蒸溜所を所有していることでも知られています。

ジョン・デュワー＆サンズは、ジョン・デュワーがスコットランドのパースで創業しました。
23歳のときにパースのワイン商に入社し、1846年に独立。
1880年にデュワーが亡くなると、当時まだ24歳と16歳だった息子のジョン・アレクサンダーとトミーが事業を引き継ぎます。
1886年、会社を「ジョン・デュワー＆サンズ社」と命名。
当時はブレンデッド・スコッチ・ウイスキーの大ブームで会社は躍進しました。
キーモルトのアバフェルディを製造するアバフェルディ蒸溜所を建設し、1899年には「デュワーズ・ホワイトラベル」が発売されました。

20世紀初頭になるとスコッチウイスキー業界は斜陽化します。
一連の合併を経て1997年にディアジオ社が誕生、1998年にはバカルディ社に売却されました。
バカルディ社が最初に行ったのは、ブランドの本拠地を定めることと、パッケージのリニューアルでした。

「デュワーズ 15年」は７代目マスターブレンダーのステファニー・マクラウドが初めて手がけたウイスキーです。
より甘く軽やかなブレンデッドスコッチウイスキーを目指して作られました。
15年以上熟成されたアバフェルディを中心とした40種類以上の原酒をブレンドしています。
バーボン樽とシェリー樽から抽出したウイスキーを、さらに別の樽で熟成させ、15年目にボトリングという過程を踏んでいます。
古典的なブレンドから現代的なブレンドにステップアップ。
マクラウド女史による女性らしい華やかで非常に滑らかなウイスキーに仕上がっています。
デュワーズの愛好家であれば一飲の価値があるでしょう。

飲んでみた感想

香り

紅茶の葉の臭いですね。
アールグレイのような強い香りではなくて、ダージリンのようなほのかに上品に香ってくる感じです。
あと蜂蜜のような香りと、わずかなアルコール感ですが、刺激というほどではありません。
ケミカル系の香りはあまりしてこないですね。

ストレート

まず程よい苦味と辛い感じがあって、余韻に軽くアルコール感がありますが、後味は甘い旨みが口に残ります。
喉にはあまり刺激を感じません。

加水

甘さが引き立ってきて辛さはひっこみます。
苦味はあまりありません。
…と思ったんですけど、後味に程よい苦味でがあるかな。
年代ものの赤ワインなんかにあるような渋みですね。
良い意味で渋い。

オンザロック

甘さひかえめになりますがコクがあって美味しいです。
後から甘味がドンと来るので、なかなか味わい深いですね。
ふたくち、みくちと飲んでいくと甘味がかなり主導権を握ってくる感じがします。
濃厚な甘味です。
甘さの中に渋みがあるんですよ。

水割り

フルーティーです。
赤ワインと白ワインをブレンドしたようなそういう渋・フルーティーさがあります。
辛い感じはあまりなくて、やはり甘味が強いですね。
とてもマイルドで飲みやすいんだけど、コクがあるという感じです。

ハイボール

総評

甘味とコクというのがこのウイスキーの特徴ですかね。
どの飲み方でも一貫して甘い。
そしてコクがあります。
今これを書いてる時も残っているハイボールを飲んでいるんですけど、ホワイトラベルや12年と比べると濃厚な感じがします。
アルコール度数は40°で変わらないですから、ずっしりした感じがあるのはやはり熟成年数でしょうか。
アバフェルディの味わいはしっかりあるんですが、もっと奥行きが深くなった感じ。
仕事が休みの前の日にじっくり飲みたいお酒です。

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