デュワーズ イリーガルスムース 8年

ブレンデッド
水を入れてくと甘味が薄まった!渋みが出た!
悪くない!

スペック

名前デュワーズ イリーガルスムース 8年
タイプブレンデッド
製造元ジョン・デュワー&サンズ社
熟成樽メスカル樽
アルコール度数40度
容量700ml

ウッディでフルーティ、ちょっぴりスモーキー!

デュワーズの創業者ジョン・デュワーの息子のトミー・デュワーは優秀なセールスマンとして有名でした。
世界中を渡り歩き、新しいアイデアで販路を広げていったというトミーの逸話を元に開発された「デュワーズユニークカスクシリーズ」の第2弾になります。
このシリーズは固定概念にとらわれず、スコッチウイスキーでありながら世界のさまざまな酒樽で仕上げています。
ちなみに第1弾はラム樽で仕上げたカリブ海バージョンでした。

「デュワーズ イリーガルスムース8年」は、8年以上熟成されたモルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をそれぞれブレンド。
その後に再度樽で熟成させるダブルエイジ製法によりどこまでもなめらかな味わいを生み出し、さらに、メスカル樽でフィニッシュしています。
今回使われているメスカル樽は、世界でも有名なメスカルのブランド『ILEGAL』で使用された樽で、2つの文化を融合させ独特の豊かさを生み出しました。

メキシコのお酒といえばテキーラが有名ですね。
テキーラは特定のアガベ(リュウゼツラン)品種で作られ、「原産地呼称」が認められており、メキシコ国内の定められた5州で造られたもののみしか「テキーラ」と名乗れません。
メスカルとはアガベ(リュウゼツラン)を主原料とするテキーラを含めたメキシコ特産蒸留酒の総称になります。

今までメスカル樽熟成のウイスキーはあまり見かけなかったと思います。
スコッチウイスキー協会(SWA)はスコッチウイスキーの熟成に使用できるオーク樽の種別と、使用できないオーク樽の種別を明瞭にした改定を2019年に発表しました。
新しい条文には、ビールやスピリッツを伝統的な工程で生産したことが認められる場合に限って、その工程に使用した樽が使用できるという内容でした。
つまりは従来スコッチウイスキーの熟成樽として使われていなかったメスカルや果実原料の蒸溜酒といった酒類の熟成に使用された樽も許可されることになったのです。

デュワーズの北米担当副社長であるブライアン・コックスは、
「世界で初めて『ILEGAL』と提携することに興奮しています。デュワーズの創設者トミー・デュワーとイリーガルの創設者ジョン・レクサーには類似点が多くあります。二人とも気骨があり、ウィットに富み、野心的なスケールで、最高のウルトラプレミアム・スピリッツを生み出せる情熱を持っているのです。イリーガルスムースは、ウイスキーとメスカルの間で何が可能か、最終的には両者のカテゴリーでの新境地を開拓することで、両者の成功の遺産に敬意を表しているのです。」と語りました。

『ILEGAL』ではメスカルを熟成させる樽をグラスゴーのケルビン川のほとりで家族経営をしているケルビン クーパレッジから調達しています。
新品と中古のアメリカンオーク、ミディアムチャーバレルを組み合わせて使用​​し、その使用済み樽がまたスコットランドでウィスキーを熟成させる、という文化の交流を「デュワーズ イリーガルスムース8年」が果たされているようですね。

スポンサーリンク

飲んでみた感想

香り

プラバルーンのような匂いとウッディな香りが同時にやってきました。
奥の方にちょっぴり蚊取り線香のような臭いが漂ってる感じがします。
かなりアルコール刺激は強めです。
今の段階で飲んだらそこそこ甘口なのかなと想像しました。

ストレート

口に含んだ瞬間に感じたのは塩味です。
飲み込む時には甘味とウッディな味わいが感じられました。
後味にちょっぴりスモーキーさがあります。
そして全体像としてはフルーティーな感じですかね。
マスカットのような味わいです。
アルコール刺激はそこそこ強いんですけど、甘味やフルーティーさがかなり勝っているので、なめらかな飲み応えです。

加水

まずはちょっとだけ水を加えてみます。
甘さは少し控えめになって、フルーティーさとウッディさが強く出てきた感じですね。
とても飲みやすいんですけど個人的な好みとしては、ストレートの方が美味しかったかなというところでしょうか。

もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
苦味が少し強まってきて、さっきまでとても強く感じていた甘味とフルーティーさはちょっぴり引っ込んだ気がします。
そして渋みに加えてスモーキーな味わいも出てきたかな。

オンザロック

甘くてフルーティかつウッディでちょっぴり苦めなオンザロックです。
メスカル樽と思われるウッディな味わいが絶妙ですね。
もちろんウイスキーの持っている美味しさをバランス良く全部味わえると思います。
これはかなり美味しいです。

水割り

このウィスキーは水で薄めると甘さが控えめになるという性質があるんでしょうか。
先ほどトワイスアップにした時も甘味やフルーティーさが引っ込んで渋みが少し強まったと言ったんですが、この水割りでも同じようなことが言えます。
割と甘さ控えめで苦味が強まってきて、後味に若干のスモーキーさがある、ほぼトワイスアップの時と同じような感じになりました。

ハイボール

これを買ったお店のポップ には「おすすめの飲み方はハイボール、非常になめらかな味わいをソーダとともにお楽しみください」 と書いてあったので期待を込めて飲んでみたいと思います。
トワイスアップや水割りの時と同じで、若干甘さは控えめになるんですけど、フルーティーさがとても美味しく感じられますね。
後味には程よい燻味があります。
辛味はちょっと強まり、それがちょうどいいアクセントになって、確かに美味しいハイボールだなと思いました。

ウイスキーミスト

「ウイスキーミスト」はクラッシュアイスで作ったハイボールです。
大きな氷で作ったハイボールに比べて薄まっていく速度も、炭酸が抜けていくのも速いというのが「ウイスキーミスト」の特徴なんです。
これだと想像以上に甘味が弱くなりました。
味わいは渋めでフルーティ。
これはこれで美味しいですけど、甘口のハイボールが飲みたいのであれば、氷はなるべく大きめのもので作ったほうが良いのではないでしょうか。

総評

いろんな飲み方で試してみたんですけど、個人的に一番はオンザロックが美味しくて、次にストレートですね。
ハイボールもまあ美味しかったんですけど、店のおススメに過度な期待を持ち過ぎていたのかもしれません。
実はストレートやオンザロックがおススメということでいいんじゃないかと。
飲んでみて思ったのは、水で薄めていくと甘味が薄まっていって、渋みが出てくるということですね。
メスカル樽熟成によるものかもしれませんね。

甘味

5.0

酸味

4.0

苦味

4.0

辛味

3.0

燻味

3.0

塩味

4.0

刺激

4.0

コク

5.0

お気に入り度

8.0
タイトルとURLをコピーしました