スペック
名前 | シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソ シェリーカスク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | シーバス・ブラザーズ社 |
キーモルト | ストラスアイラ、グレンリベット、ロングモーン、ベンリアック |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,480円(税込) |
シェリー樽熟成ながらコクと深みのある味わい
「シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソ シェリーカスク」は、Eコマース限定商品として2022年6月から発売されました。
13年熟成原酒の一部をオロロソシェリー樽で熟成することにより、甘く豊かな香りが広がります。
一口飲むごとに力強い風味も広がり、最終的にシェリーの味を出すのではなく、よりコクと深みのある味わいのウイスキーになります。
アートワークは、著名なストリートアーティストであるグレッグ・ゴセル氏が担当しています。
シェリー樽の故郷であるスペインからインスパイア、スペイン国旗を想わせる鮮やかな赤と黄色を使用。
そしてシーバスリーガルの歴史やシェリー酒製造などのモチーフを用いて、文化の融合を表現しています。
創業者であるシーバス兄弟はアバディーンの「キングストリート13番地」で世界中のさまざまなスピリッツ、エキゾチックなスパイス、高級食品の販売をしていました。
そのことにインスパイアされ、作られたのが「シーバスリーガル13年エクストラ シリーズ」です。
フラッグシップの「シーバスリーガル12年」よりも1年長い、13年熟成のウイスキーをエクストラと銘打ったシリーズであり、熟成樽に世界中のカスクを使用しています。
シーバスリーガル エクストラシリーズは、12年熟成のスタンダードなシーバスリーガルブレンドに、スペイサイドモルトを「たっぷり」使用。
熟成樽には今回のオロロソシェリーの他、ラム、アメリカンライ、テキーラなどを使用して13年でボトリングしたものがあります。
まだ日本未発売もあるので、今後が楽しみですね。
飲んでみた感想
香り
バタークッキー、バニラ、生クリーム、レーズンといった感じ。
それに加えてニスのような臭いですかね。
割と甘口なんじゃないかなという想像が出来る香りです。
ストレート
まず、ちょっぴりビターなミルクチョコレートといった味わいを感じます。
次に塩キャラメルみたいだけど、苦味もあるんですよね。
後味に辛味とアルコール刺激が残ります。
口当たりはオイリーで、とてもコクのある味わいです。
加水
まず少しだけ水を加えてみます。
甘辛いですけど、甘味もそこそこありますね。
少し水を加えただけなんですけど、苦味や刺激などが取れて円やかな口当たりになりました。
ストレートでちょっときついなと思ったら、ほんのちょっとだけ水を足してみるといいかもしれません。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみます。
ここまで水を加えても薄まった感じがほとんどしませんね。
甘苦くて、ちょっぴりウッディな味わいになってきました。
オンザロック
まず塩味と苦味を感じるんですが、甘味が追いかけてきて中和してくれます。
喉を通った後の余韻まで全部含めると割と渋めな味わいだと思います。
コクがあるってこういうのを言うんじゃないかな。
水割り
やや甘口ですっきりとした飲みやすい水割りです。
後味に苦味がありますけどまろやかな味わいですよ。
ハイボール
青リンゴとマスカットのどちらとも取れるような味わいですね。
程よく酸味が効いていて、若干、甘さは控えめです。
口に含む瞬間、ウッディな香りを感じるんですね。
これはよくオンザロックなんかであることなんですけど、ハイボールでこれだけウッディな香りを感じるというのは珍しい気がしました。
美味しく頂けるハイボールです。
ウイスキーミスト
甘いんですが、今度は柑橘系のフルーティーさがありますね。
そしてやはりウッディです。
ハイボールよりも軽やかで飲みやすい。
後味にちょっぴり苦味はあるものの、とてもジューシーで、かなりグイグイ飲めます。
僕は個人的にこのウイスキーミストが一番美味しい飲み方なのかなと思いました。
総評
オロロソシェリーカスク熟成に、どういう味を期待するかは人それぞれだと思いますが、僕は甘口でフルーティーなものを期待して飲んでしまいました。
実際はその期待値よりも若干、苦味と言うか、渋さがあったかなと思います。
でも飲み進めていくうちに、なかなか味わい深いウイスキーだと感じて、シェリー樽熟成というのを忘れてしまう程でした。
シーバスリーガルと言うと、やはりミズナラが人気だと思うんですが、僕はこちらの方が好みですね。
飲み方としては「クラッシュアイスでソーダ割りするウイスキーミスト」がかなり美味しかったのと、「ストレートにほんのちょっと水を足す」。
この二通りの飲み方が美味しいと言うか、僕の好みです。
とてもコクのある ウイスキーだと思います。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度