スペック
名前 | スコティッシュリーダー スプリーム |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ディステル社 |
キーモルト | ブナハーブン、トバモリー、レダイグ、ディーンストン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,320円(税込) |
台湾で売上No.1のブレンデッドスコッチウイスキー
スコティッシュリーダーはバーン・スチュワート・ディスティラーズ社が製造するブレンデッドスコッチウイスキーです。
バーン・スチュワート・ディスティラーズ社は、1948年に創業した会社で、ディーンストン蒸留所、トバモリー蒸留所、ブナハーブン蒸留所を所有していることで知られています。
もともとロンドンを拠点にウイスキーのブレンディング、仲介、輸出業を営んでいる企業で、スコティッシュリーダーもそのひとつです。
スコティッシュリーダーをフラッグシップに掲げ、3種類あるブレンドのうち2種類をアジア向け、その中に台湾限定ブレンドの「スコティッシュリーダー スプリーム」があります。
台湾で長年にわたり売上No.1を誇るウイスキーで、定評があります。
スコティッシュリーダーはいずれもダークな琥珀色をしており、スプリームも例外ではありません。
モルト原酒の比率が高く、バーボンとシェリーの樽で4年から10年熟成。
ハイランド地方特有の香りと風味が感じられるでしょう。
ボトルとキャップには空高く舞い上がる鷲が描かれています。
飲んでみた感想
香り
まずはウッディですね。
なかなか鼻通りがよく、バラの花とか強めな花の香りもちょっと漂ってきます。
アルコール刺激はあまり強くないです。
レーズンクッキーのような感じもありますね。
胡椒のようなスパイシーさが感じられて、さらにうっすらですけどピートが香ってるように思います。
ストレート
やはり甘味から入ってきました。
そこに続くのはちょっぴり塩味ですかね。
しょっぱい感じがうっすらとあって、その後に軽く辛味がきます。
アルコール刺激はそれほど強くなくないので、割とすっと飲めるというか、まろやかな味わいです。
後味に苦味がほんの少し。
そして本当にわずかですけど、スモーキーさがあります。
華やかで口当たりのいい飲み心地だと思いました。
加水
ちょっとだけ水を加えてみます。
ストレートは甘味主体だったのですが、少し控えめになって酸味が若干出てきました。
そして、辛味と塩味ですかね
後味にあった苦味はだいぶ薄まって、ちょっとだけスモーキーさがある感じです。
酸味が少し出てきたことでジューシーな感じもして、なかなかいけますね。
水をちょっと足しただけでかなり好感度が上がりました。
トワイスアップで飲んでみましょう。
薄まったということではないんですけど、全部の味が引っ込んで、苦味、辛味が僅かに残った感じです。
甘味や塩味はかなり引っ込みました。
酸味もあまり感じないですね。
飲みやすくはなったんですけど、ちょっぴり物足りなさを感じてしまいました。
オンザロック
琥珀色でいい色してるんですよね。
グラスに顔を近づけた時のウッディな香りがとても良いですね。
甘くてちょっと苦味走っている、スイートビターですかね。
アルコール刺激はそんなになくて、本当に軽やかに飲めて、でもコクがあります。
最後の方に本当にちょっとピートが効いてる感じがしてなかなかいけます。
マスカットというか、ぶどうのようなフルーティな感じもしてます。
本当に飲みやすくてコクもあって、じっくり飲めますね。
水割り
甘さ控えめになりました。
でも、まろやかで口当たりはいいんですよ。
アルコール刺激もかなり弱いというか、あまり感じなくて、グイグイ飲めちゃう系ですね。
本当に美味しいウイスキーって、割る水の味まで美味しくすると思うのですが、これもまさにおいしい水が味わえる感じがします。
飲み過ぎ注意です!
ハイボール
ジューシーな味わいです。
フルーティさもあって、マスカット感が強いですね。
甘さはやや控えめですが、酸味もあって、うっすらと程よく辛味と苦味が続いていきます。
個人的に、ジンジャーエールのような味わいが理想的なハイボールのイメージだと思ってるんですが、これはまさにそんな感じで、模範的なハイボールっていう感じです。
ちょっぴりスモーキーさもあって美味しく飲めるハイボールです。
後味に甘味がちょっと残りますが、雑味はあまりなく、美味しく頂けました。
ウイスキーミスト
ハイボールよりもちょっと渋めな感じになりました。
酸味も強くなったかな 。
ロックアイスのハイボールをワインで例えたら白ワイン、クラッシュアイスのウイスキーミストは赤ワインのような感じですかね。
コクを求めるならば、ウイスキーミストがいいんじゃないでしょうか。
甘さ控えめで、渋みのある味わいになってます。
でもとても飲みやすいことに変わりはありません。
ハイボールとウイスキーミストを飲んでみた感じで言うと、ものすごく高級なウイスキーっていう感じではありませんが、安価なウイスキーとしては本当に上出来だと思いました。
総評
とにかく、このウイスキーを語るにはコスパは外せません。
1000円台で買えるウイスキーがこれだけの味わいだったら、かなりいいんじゃないでしょうか。
コスパ良でいったら、かなり上位なんじゃないかな。
甘口ですし、アルコール刺激もあまりなく、まろやか。
そして、バランスのいい塩味や酸味、程よい辛みや苦みもあって美味しいです。
3,000円で販売されても、美味しいねって思えるレベルのブレンデッドスコッチウイスキーだと思います。
ストレート、加水はかなり美味しかったですし、オンザロックもコクがあって味わい深かった。
水割りは水をおいしくしてくれるウイスキーだということを感じましたし、ハイボールやミストスタイルでは口当たりの良さや飲みやすさを実感しました。
この価格帯のウイスキーでたまにある、雑味があって拙いということが一切なく、とてもクリアです。
「スコティッシュリーダー スプリーム」はどうやらアジア向けの商品らしく、スコットランドでは「スコティッシュリーダーオリジナル」の方が一般的らしいです。
日本ではどちらも手に入るので、どちらがお好みか飲み比べてもいいかもしれませんね。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度