後にオーストラリアから羊毛を運ぶウールクリッパーになりました
「カティーサァァァクゥ」
スペック
名前 | カティサーク |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | BB&R(ベリー・ブラザーズ&ラッド) |
キーモルト | グレンロセス、ザ・マッカラン、ハイランドパーク |
アルコール度数 | 50度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,089円(税込) |
毎回違った味わいを感じる、今回は僕的に当たり
カティサークは3年前のレビューです。
数年経った今、再度テイスティングをしました。
1920年、当時の米国は禁酒法によってアルコールの製造、輸入、販売を全面的に禁止されていました。
法律は約14年間続いていましたが、酒類ビジネスは密かに存続していたです。
そして1922年には当時最速といわれた快速帆船「カティサーク号」が、海軍の練習船としてイギリスに帰還してきました。
1923年3月23日、ロンドンのセント・ジェームス通り3番地でベリー・ブラザーズ&ラッドのフランシス・ベリーとヒュー・ラッドが、スコットランド人アーティストのジェームス・マクベイとランチをしていました。
話はウイスキーのことで盛り上がり、より軽いスタイルの新しいブレンデッドウイスキーを作り世界で売る、まずはアメリカ!と目標をたてました。
ウイスキーはカティサーク号の名を受け、ラベルデザインはジェームス・マクベイが描きました。
3本マストの伝説の船のラベルは今も不可欠ですね。
印象的な船の鮮やかな山吹色は、クリーム色になるはずだった紙の印刷ミスの結果であり、以来ずっとそのままになったのです。
禁酒法当時の密輸で有名な人物といえばビル・マッコイ船長でしょう。
最高級の酒しか扱わないという評判で、カティサークは「本物のマッコイ」と呼ばれるようになりました。
1933年に禁酒法が廃止されましたが、すでにカティサークはモグリの酒場で全米のウイスキーファンの心をとらえていました。
人気は急上昇し、1936年までには80,872ケース以上が販売されました。
マスターブレンダーであるスティーブン・ウッドコックが精製工程の品質と軽い味わい、軽い色合い、より軽くフレッシュな個性を巧みに作り出しました。
カティーサークは主にアメリカンオーク樽で熟成後、シングルモルトとグレーンウイスキーをブレンド。
この工程はカティーサークの特徴であり、最終的なブレンドの調和を保ち、色と風味の一貫性を保証してます。
飲んでみた感想
香り
漆器のような匂い、そしてお線香を焚いたような感じですかね。
あと何度か鼻を近づけているとバナナのようなちょっぴり甘い香りもしてきます。
でも香りは弱めです・・・色も薄いですけどね。
おそらく着色をほとんどしてないんじゃないでしょうか。
ストレート
ちょっぴり強めなアルコール刺激と一緒にバナナのような甘味、そしてハッカのような辛味がありますかね。
このカティサークというウイスキーはなんか飲む度に違った味わいを感じるような気がするんですね。
ブレンドが色々変わったりするということもあるんでしょうか?
今回は割と口当たりがまろやかでフルーティーな甘味を感じます。
加水
まずは少しだけ水を足して飲んでみます。
ほんのちょっと水を足しただけなのにアルコール刺激がかなり弱まってまろやかな感じになりました。
フルーティーな甘味と程よい辛味といったところですね。
とても飲みやすいです。
もう少し水を加えてトワイスアップで飲んでみます。
さらにまろやかになって飲みやすいですね。
甘味と辛味はとてもバランスよく、アルコール刺激はさらに引っ込んで、まるでソフトドリンクのような感覚で飲めてしまいます。
それでも、さほど薄まった感じではないです。
オンザロック
甘味、辛味に加えてそこそこ塩味がきいてきましたね。
アルコール刺激は比較的弱めでまろやかな飲み口です。
バナナとパイナップルをミックスしたようなフルーティさがちょっぴり味わえる感じです。
後味にそこそこアルコール刺激はあるんですけど全然嫌な感じではないです。
水割り
美味しい水にちょっぴり桃のフレーバーを加えたような味わいですね。
弱めではありますがアルコール刺激が一緒に来るのでソフトドリンクという感覚ではないですけどとても口当たりが良く飲みやすいです。
ハイボール
ピーチサワー、ストロベリーサワー、アップルサワー・・・その辺で迷ってしまう感じなんですけど、まあ、このあたりはミックスフルーツサワーという言い方もできますね。
二口三口飲んでいるとちょっと梅酒っぽい感じもしてきます。
とにかくフルーティーであるということは間違いありません。
甘味、辛味、酸味、あとはちょっぴりアルコール刺激というぐらい。
とても軽やかに飲めて優しい口当たりです。
ウイスキーミスト
クラッシュアイスのソーダ割りにしてみたら、ちょっぴり苦味が出てきましたかね。
それでもフルーティーなんですよ。
キウイフルーツサワーといった感じでしょうか。
アルコール刺激はハイボールよりも弱めになっています。
その分、苦味があるっていうところでしょうかね。
総評
ストレートの感想の時も少し言いかけたんですけど、これまで何度もカティサークは飲んできて、その度に味わいが違うように感じるんですよ。
僕以外にもそう思ってる方はいらっしゃるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか?
本当に芋焼酎のような味わいの時もあるし、ウォッカとかジンみたいに感じる時もなくはないんです。
今回の味わいはとてもフルーティーで美味しくいただけたんですけど、割とその辺は安定していないのかもしれないので、今回のテイスティングが必ずしも正しかったのかどうかは何とも言えないです。
僕はとても美味しくいただけましたけど(^^♪
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度