今もどこでも見かけますね
スペック
名前 | ホワイトホース ファインオールド |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ホワイトホース・ディスティラーズ |
キーモルト | ラガヴーリン、オルトモア、クライゲラヒ、グレンエルギン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
昔からず〜と日本で人気のスタンダードウイスキー
1883年にジェームズ・ローガン・マッキーがジェームズ・ローガン・マッキー社を設立。
彼の甥であるピーター・マッキーが1878年にラガヴーリンの仕事に加わり、ピーターは1881年に「ホワイトホースセラー」というブランドを作り出し、社名をマッキー&カンパニーに変更しました。
「ホワイトホースセラー」という名前の由来は彼の家の近所でエディンバラ城にほど近いスコットランド軍の酒場兼定宿であった「白馬亭」です。
1924年にピーターが亡くなると、社名はホワイトホース ディスティラーズ社に変更することになりました。
1926年にはスクリューキャップをウイスキーボトルに初めて導入して売り上げを飛躍的に伸ばし、最盛期には年間200万ケース以上を出荷するまでになります。
1960年ごろ「セラー」が消滅して「ホワイトホース」となり、ラベルには白馬亭の看板の白馬と白馬亭の創業年「1742」が書かれるようになりました。
1927年、ホワイトホース ディスティラーズ社はディスティラーズ・カンパニー社(DCL)に買収されます。
ホワイトホース社が所有していたラガヴーリンやグレン・エルジンなど数多くの蒸留所のライセンスをDCLは取得しました。
また、DCLはホワイトホースのブレンデッドウイスキーを国内市場から撤退させ、海外販売に集中させるようにしました。
その後、新しくオーナーになったディアジオ社は2010年にホワイトホース・ディスティラーズ社を解散させています。
日本ではキリン・ディアジオ(現・ディアジオジャパンアドミニストレーションサービシーズ)が2009年10月から輸入代行しています。
近年の日本ではハイボールを中心としたウイスキーブームを受けて、2018年7月より日本国内で「ホワイトホース ハイボール缶」が発売されました。
「ホワイトホースファインオールド」はブランド内の最安価な銘柄で、量販店やスーパーなど置かれていることから、日本国内でよく売れている銘柄としても有名です。
飲んでみた感想
香り
樹脂用の接着剤みたいな匂いがします。
あと何て言ったらいいんだろうな・・・ビターチョコレートのような感じかな。
そしてちょっぴり菊の花のような香りもあります。
ストレート
甘辛い感じですね。
塩味もそこそこきいています。
後味にちょっと苦味があります。
久々にホワイトホース ファインゴールドを飲んだんですけど、前に飲んだ時に感じたアルコール刺激はあまり無いですね。
アルコール刺激はそこそこあるんですけど、数年前に飲んだ時のイメージよりはまろやかに感じます。
加水
まずは少しだけ水を加えて飲んでみます。
かなり甘口になりました。
そして塩味もストレートよりも前に出てきましたかね。
辛味、苦味もあるんですけど、その辺りはだいぶ引っ込みました。
ストレートよりも飲みやすいです。
もう少し水を加えてトワイスアップにしてみましょう。
甘味、塩味以外に、酸味もそこそこきいてるように思います。
フルーティーな味わい、という言い方もできるかな。
後味の苦味はちょっと強くなった気がします。
オンザロック
甘口なオンザロックだと思います。
後味に苦味や辛味がありますけど、とても飲みやすくて僕は個人的にストレートより、オンザロックの方が美味しいかなと思います。
あとちょっと付け加えておくと、うっすらとスモーキーな感じもしています。
水割り
甘口でフルーティーな味わいです。
とても飲みやすい水割りだと思います。
後味にちょっぴり苦味があったりしますけど、まろやかで口当たりがいいですね。
このウイスキーはとても水割りに向いているんじゃないかな。
ハイボール
水割りと同様にフルーティーな味わいですね。
甘口で酸味がきいています。
そしてちょっぴりスモーキー。
苦味や辛味はかなり抑えられていて、かなりすっきりとした飲み応えです。
甘口フルーティーでほんのちょっとスモーキーと言ったハイボールですね。
ウイスキーミスト
やはりフルーティーではあるんですが、苦味も少し前に出てきました。
その分甘さはちょっぴり控えめになってますかね。
でも甘口という味わいに変わりはありません。
大粒の氷で作ったハイボールよりも、クラッシュアイスで作ったウイスキーミストの方がよりスモーキー感が出ているように思います。
とは言っても本格的なスモーキーフレーバーではないですけどね。
総評
今回、かなり久々にホワイトホース ファインオールドを飲んでみました。
以前飲んだ時よりも雑味が少なく、とても飲みやすかったです。
美味しい飲み方としては、まずおすすめが水割りで、あとハイボールもかなり美味しくいただけますね。
ホワイトホースクラスのウイスキーが5000円以上していた昭和の時代、スタンダードなスコッチウイスキーと言えば、ホワイトホースやジョニ赤あたりでした。
本場ではストレートやオンザロックという飲み方がメインのようですが、日本はそんな昔から水割りで飲むのが主流になっていましたね。
その後ハイボールブームが起きた時もホワイトホースの売れ行きが伸びたと思うんですよ。
世界で最もハイボールをよく飲むのが日本のようなので、この水割りやハイボールが流行った原点がここにあるのかもしれません。
そして今もハイボールや水割りがウイスキーの飲み方として一番親しまれてるんじゃないでしょうか。
もしかすると、その理由はこのホワイトホースにあるんじゃないかなって飲みながら感じたんですよ。
水割りにするとやっぱり美味しいんです。
もし昔のスタンダードなスコッチが別のもので、それが水割りが美味しくいただけないようなものであったのならば、日本の主流になっていたのは違う飲み方だったかもしれませんね。
今では1000円前後で買える、とてもコスパのいいウイスキーになっていますが、高級ウイスキーだった時代からこの味はずっと受け継がれているのでしょう。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度