トルベイグ蒸留所からは「トルベイグシングルモルト–アルトグラン レガシーシリーズセカンドエディション」が2023年4月より日本でも発売されています
スペック
名前 | アイル オブ スカイ 8年 |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | イアンマクロード |
キーモルト | タリスカー |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 2,728円(税込) |
ほんのりアイラを感じる華やかな味わい
ヘブリディーズ海にカラスの翼のように広がるスカイ島。
荒々しい海、隠れた渓谷に囲まれたこの島で、1933年にイアン・マクロード & カンパニーが設立、「アイル オブ スカイ」 はイアン マクラウドによって生みだされました。
なぜスカイ島?それは、マクラウド一族がこの島出身だからだそうです。
優れたピーテッドモルトとスペイサイドやハイランドの滑らかなモルトやグレーンウイスキーとを組み合わせ、奥深く複雑な味わいのウイスキーを造り出したのです。
スカイ島といえばあの銘柄と言われるほどの有名なウイスキー蒸留所のものが使われています。
オーク樽熟成のブレンデッドウイスキー「アイル オブ スカイ 8年」は熟成期間が8年から30年までのウイスキーがブレンドされていて、あのウイスキーがキーモルトということからコスパの良いウイスキーと評判です。
期待通りの海産ピート感と塩水に加え、スペイサイドやハイランド由縁の蜂蜜、キャラメル、バニラ、花の香りも感じられます。
飲んでみた感想
香り
蜂蜜やメープルシロップのような甘い香りがします。
そして、マッチ棒の先端についている「頭薬」のような匂いですね。
(この「頭薬」をWikipediaで調べてみると発火性のある混合物ということなんですけど、どうやら主成分は塩素酸カリウムのようです。)
アイラモルトがキーモルトに使われているようなんですが、あまりピートは感じません。
ストレート
まずアルコール刺激がそこそこ強くて、なおかつ様々な味が入り混じった華やかでずっしりした味わいです。
後味でスモーキーさというか、ピートをしっかり感じるんですけど、全体像としてはスコッチウイスキーの産地全部の地域のものを全て混ぜ合わせたみたいなテイストです。
とっても飲み応えがあります。
加水
少しだけ水を足して飲んでみます。
ストレートよりやや優しい感じにはなりましたけど、結構きつめな味わいです。
スモーキーさは水を加えた方がしっかり感じますね。
ストレートでもそうだったんですけど甘味はあまり強くなく、どちらかというと辛口です。
もう少し水を加えてトワイスアップで飲んでみます。
まずは苦味ですね。
塩味もそこそこきいていて、甘味もちょっぴりありますよ。
でも相変わらずちょっと強め。
ここまで水を加えるとあまりスモーキーさは感じないですが、決して薄まった感じではないですね。
オンザロック
苦味、塩味、辛味と来てその後からちょっぴり甘味を感じます。
後味にほんのちょっとだけスモーキーな味わいとフルーティーさが感じられます。
ストレート同様とても華やかな味わいなんですけど、何か雑味を感じます。
水割り
ちょっぴり薄まった感はあるんですけど、甘口でスモーキーな味わい。
これは口当たりが良く飲みやすくていいんじゃないですかね。
僕は個人的に美味しい水割りだと思います。
ハイボール
スパイシーでやや甘口そしてフルーティーなハイボールです。
酸味と塩味が結構前に出てくるというか強めですね。
独特な癖はあるんですけど、華やかで飲みやすいハイボールだと思います。
ウイスキーミスト
スモーキーな味わいです。
ここでやっと来たかなという感じ!
酸味、塩味そして甘味がなかなかいいバランスで飲みやすいです。
もう一度言いますけど、適度にスモーキー。
これならピーティーな味わいを求めてる人にもおすすめできますよ。
ようやくアイラモルトの真価を発揮したなと思います。
総評
ウイスキーミストを飲むまでは、あまりアイラだと期待しちゃいけないって総評で言おうと思っていたんですけど、そんなことはないのかもしれません。
粒の氷でソーダ割りにしたウイスキーミストでピーテッドな味わいが堪能できます。
それ以外の飲み方ではピート感というかスモーキーさが見え隠れしているくらいの感じでした。
僕は個人的にウイスキーミストでスモーキーさを感じましたが、他の飲み方でもしっかりとピート感を味わえる方もいらっしゃるのかもしれません。
個人差があると思うので機会があったら飲んでみてください。
このウイスキーはもう一度トライしてみてもいいかなと思います。
次に飲むと違う顔を見せてくれるんじゃないかなっていう期待が持てるので、近いうちにリライトするかもしれません。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度