ゲール語とはケルト語のうち特にアイルランドやスコットランドで話される言葉。日本ではゲール語=アイルランド語とする傾向があります。
スペック
名前 | エンシェントクラン |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | トマーティン蒸留所 |
キーモルト | トマーティン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
味に関して賛否両論がありますが・・・
トマーティン蒸留所は高い標高に位置するトマーティン村にあり、周りには良質のピート、モナリアス山系の育んだ水質など、ウイスキー製造に恵まれた自然があります。
蒸留所に働く人の多くは何世代にも渡ってこの広大な敷地の中に家を持ち、「トマーティン」を作り出しています。
この「トマーティン」こそがエンシェントクランのキー・モルトになっています。
創業は1897年、当時の名前はトマーティンスペイ蒸留所。
1970年代には23基の蒸留器を所有して、年間1,250万リットル製造していました。
(現在のザ・グレンリベット、ザ・マッカラン、グレンフィディックにも匹敵する量)
ウィスキー不況の1980年代に宝酒造が買収し、トマーティン蒸留所に社名を変更しました。
エンシェントクランは製造が宝酒造なのに、輸入が国分グループ本社なのは、宝酒造の大株主上位に国分グループ本社が入っているためです。
名前はハイランド地方の氏族封建社会にあったクラン制度から名づけられたようで、蒸留所の歩んだ長い歴史と共に感慨深くなります。
飲んでみた感想
香り
顔の近くにグラスを持ってきても、あまり匂いませんね。
さらに鼻を近づけると、かなりアルコールの刺激が強い感じがします。
奥の方からかすかな甘みを感じます。
そして新築住宅で貼りたての壁紙みたいなそんな香りです。
ストレート
香りで感じた程アルコール刺激は強くなく、甘味や酸味があります。
マスカットのようなフルーティーさも感じますね。
後味にアルコールの刺激は残るんですけど、すーっと入ってきて飲みやすい。
ウイスキーとしては味がちょっと薄目なのかなとは思います。
加水
とてもライトな感じ、言い方を変えると薄い味。
それよりも刺激が弱まって飲み易さが増した感じがします。
後味にちょっぴりスモーキーな辛さもありますね。
結構グイグイいけちゃいますよ。
オンザロック
辛さが少し強くなりました。
でも、適度な辛さだからいいんじゃないですかね。
辛さの後にしっかりと甘味もありますし、そこにビターな感じも加わって 奥行きが出てきました。
アルコールの刺激は少し強くなりました。
水割り
予想はしてたんですけど、薄いです。
加水した時と同じように飲みやすくはなるんですが、普通の水割りっていうレベルで水を加えてしまうと軽くなり過ぎるので、水割りは少し濃いめの方がいいかもしれないです。
ハイボール
辛口だけどフルーティーな味わいです。
辛さ甘さ酸味、このバランスがとても良く、飲みやすいんじゃないですか。
ウイスキー初めての方にもお勧めできるハイボールです。
総評
ブログやYouTubeでエンシェントクランを”地雷”と言っている方がいらっしゃいますが、僕は決してそんなことないと思いました。
実は今までその”地雷”っていう言葉を信じてなかなか手が出せなかったウイスキーだったんですが、思い切って飲んでみた感想は”地雷”には程遠く、そこそこ美味しいウイスキーでした。
もしかすると、不味いと想像しすぎていたからこそ尚更美味しく感じてしまったのかもしれません。
この値段で飲めるウイスキーとしてはかなり良い方なんじゃないかなと思いました。
何度か言ったように薄いという感じはするんですが、良い意味で言うとマイルドなんじゃないでしょうか。
ライトとか、マイルドとか、そうゆう物を求めていてリーズナブルなウイスキーがいいと言う方にはお勧めできます。
おそらく”地雷”って言った方はこのマイルドさが、ウイスキーに持っているイメージから離れていて、これはどうなんだろう?って思ったんじゃないかなと想像をします。
まあ、僕もこの薄さっていうのはちょっと減点の部分にはなってしまうので、点数としては66点。
想像したよりは美味しいお酒でした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度
他の人の感想
エンシェントクランとは知らせずに飲んでもらった感想です!
口当たりが良く飲みやすい、アルコール感はあまり感じないが加水すると更に甘みが増して美味しい。程よい余韻が心地よい。88点!