アイラストーム

スペック

名前	アイラストーム
タイプ	シングルモルト
地域	アイラ
製造元	非公開
ボトラー	C.S.ジェームス&サンズ社
アルコール度数	40度
容量	700ml
購入時価格	2,680円（税込）

コスパの良いアイラ系ピーテッド・シングルモルト

販売元のCSジェームズ＆サンズ社は、ザ ハイランド&アイランズ スコッチウイスキーカンパニーの子会社です。
そのザ ハイランド&アイランズ スコッチウイスキーカンパニーの親会社にはヴィンテージモルトウィスキーカンパニーがあります。
ヴィンテージモルトウィスキー.カンパニーはブライアン＆キャロル クルック夫妻がを1992年にグラスゴーで独立系ボトラーとして設立した会社です。
夫妻は新しいシングル モルト ウイスキー「アイラ ストーム」を展開するために、2005年にCSジェームズ＆サンズ社を設立、販売を開始しました。

「アイラ ストーム」はアイラ島で作られたものの、蒸留所は非公開。
バーボン樽で熟成させたことはわかっていますが、他は全く不明。
なので多くのウイスキー探偵が物議を醸しています。
”ボトルはブルックラディのようで、ラベルはボウモアを思い出させ、あからさま過ぎて無い。
キルホーマンは考えられない。
ヨウ素臭はそれほど強くないので、ラフロイグである可能性は低い。
ラガヴーリン、ブナハーブン、カリラのうち、ラガヴーリンは有力な候補ではない。
ではブナハーブンかカリラのどちらかか？”
などなど。

ピーテッド シングルモルトの人気が高まってきた2017年、「アイラ ストーム」をより現代的なデザインにリニューアルしました。
熟成年数の記載はありませんが、若いアイラのピート香とスモーキーさが特徴的で、主にアメリカとフランスで流通しています。

飲んでみた感想

香り

「アイラ系のピーテッドウイスキーだな」というのが、まっすぐ伝わってくる香りです。
奥の方からフルーティな感じも漂って来てるんですけど、何しろスモーキーさが強いですね。
この香りだけで言うと僕が知ってる限りではラフロイグが一番近いような気がします。

ストレート

スモーキーな味わいが直球でやってくる感じです。
その後から塩味、辛味かな。
後味にアルコール刺激を伴った渋みがあるんですけど、それほど強烈ではありません。
そして程よい 甘味が全体を覆っているような味わいで、とても飲み応えがあります。

加水

水を加えると甘味が増してきました。
口当たりもまろやかになってきて、ピーテッドなスモーキーさをじっくり味わうことが出来ます。
少しだけ水を加えたんですけど、この飲み方はかなり美味しいと思いますね。

トワイスアップにすると甘味の後から、程よい辛味がついてくるんですけど、ちょっぴり味がぼやけてきた感じがします。
水の加え方で味わいが変わっていくんですが、やはり少し水を加えた状態の方が美味しいと思います。

オンザロック

スモーキーさはしっかりありますけど、それにも増して甘みが強くなってきたかなと思います。
後味はちょっぴり辛く苦い感じ。
甘くてスモーキーで、甘くてスモーキーで、甘くてスモーキーで、ちょっと辛くて少しだけ苦いというそんな味わいでした。
ピーテッドなスモーキーさプラス甘味っていうのを、じっくり味わいたい方にはこの飲み方が超オススメです。

水割り

甘味はちょっと引っ込んだんですが、口当たりはとても良くて適度なスモーキーさと辛味、苦味があります。
後味になんか焼きとうもろこし感が少しだけあるんですよね。
水割りで香ばしさを感じられるのはある意味斬新な感じがしました。

ハイボール

総評

オンザロックとハイボールはかなり美味しく頂けました。
そして水ちょい足しもある意味絶妙な味わいですね。
このウイスキーの源は何なのか分かりませんが、おすすめのアイラ系ピーテッドウイスキーはって聞かれたら僕はこのアイラストームも候補に入れると思います。
ちなみに他は ラフロイグセレクト、フィンラガンオールドリザーブ 。
コスパ的にその辺でしょうね。
（入手困難っていうことを除けばジョニーウォーカーブラックラベル12年アイラオリジンももちろんおいしいですけど）
このアイラストームは期待以上の美味しさを提供してくれたウイスキーでした。