あっちよりこっちの方がリトルモンスター
スペック
名前 | スモーキースコット |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイラ |
製造元 | カリラ蒸留所 |
ボトラー | アセオ リミテッド |
アルコール度数 | 46度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 3,680円(税込) |
スモーキーなスコッチ、スモーキースコット
ボトラーのアセオ・リミテッドは世界中に蒸留酒を販売する企業です。
1999年にイングランド南西部グロスターシャー州ロドリーのヒルサイド・ファームで、マネージング・ディレクターを努めたエドワード・オディムによって設立されました。
2013年には、アイラ島のブルックラディ蒸留所のオーナーが持っていた、独立系ボトラーであるマレー・マクダビッド社を買収しました。
2014年からコールバーン蒸溜所跡地に本社を置き、工場の旧倉庫を自社のカスクストレージとして活用。
カスクの仲介、保管、フルボトリングとラベリングのサービスを提供しています。
現在、独立系ボトラーのマレー・マクダビッド社のほか、コールバーン・ディスティラリー、パークモア・ディスティラリー・カンパニーを所有し、ブレンデッドウイスキーやシングルモルトウイスキーのボトリングを行っています。
スモーキースコットのラベルには表記されていませんが、中身はカリラと公表されています。
アイラ島の東海岸にあるカリラ蒸留所で造られたこのウイスキーは、アイラ島の魅力を存分に味わうことができます。
ピートと薬のような香りが特徴的です。
ヨード、海藻、タール、スモークなどのクリアで鮮やかな風味を最大限に引き出すために冷却濾過はしていません。
着色をされていないペールイエロー、アルコール度数は少し高めの46%でボトリングしています。
蒸留所では、マートル(銀梅花)とヘザー(ツツジ科の花)に囲まれた近くの湖から水を汲み上げます。
バーボン樽で5年間熟成させたこのウイスキーは、生き生きとした印象があります。
熟成年数の若い時でしか味わえないアイラモルトの活気溢れるスモーキーさがしっかりと感じられ、カリラの魅力を余すことなく存分に楽しめます。
飲んでみた感想
香り
想像していたほどピートは薫ってってこないですね。
百合の花のような香りと、シンナーのようなツンとくる臭いが強いです。
このまま飲んだらかなりアルコール刺激が強いんじゃないかなと思える香り。
何度も香りを嗅いでいると「あっ、ピートっ」て感じる瞬間があって、最初の印象とちょっと変わってきました。
グラスに注いで直ぐよりも、空気に馴染んで香りが少し変わってくるんでしょうかね。
ストレート
ピートの効いたスモーキーさとアルコール刺激が一気に押し寄せてきます。
塩味もそこそこありますね。
後味には甘味もあります。
ちょっぴり柑橘系の酸味も感じられまず。
香りの時に思った「このまま飲んだらアルコール刺激が強いんじゃないかな」というのは当たっていったんですが、それを除けば華やかな味わいでいろんな風味がありますね。
加水
少しだけ水を加えてみます。
刺激が抑えられて少しまろやかになりました。
甘味が前に出てきて、スモーキーな味わいもしっかりありますね。
塩味もストレートの時より強くなったじゃないでしょうか。
トワイスアップにしてみます。
甘さは控えめになりました。
ピーティーなスモーキーさが強調されてきたように思いますよ。
オンザロック
思いっきり ピーティーですね。
スモーキーで甘味もあって塩味もそこそこあるので、じっくり飲めるオンザロックだと思います。
後味は少しビターです。
アードベッグのピートはきつい、でもタリスカーあたりのマイルドなピートは物足りない人には丁度いいのでは。
水割り
甘くてスモーキーでビター。
ちょっぴりピートの効いた水割りが飲みたいなって思う方におすすめです。
アルコール46度というせいもあるのかもしれないけれど、水割りにしてもさほど薄まった感じはないですね。
そして甘味はかなり強調されてきたと思います。
辛味はあまり感じません。
ハイボール
甘くてスモーキー、甘くてスモーキー、そして甘くてスモーキーです。
後味はビター。
後味に来る渋みは結構炭っぽいので、その部分が気にならなければ、このハイボールはやや甘口スモーキーハイボールとしてはいいと思います。
今日は用意していないんですけど、ジンジャーエールとかドクターペッパーなどで割ってみるのもいいかと思いますよ。
総評
カリラ蒸留所で造られた物だということが分かっているので先入観を持ってしまったのは事実なんですけど、見事にピートの効いたスモーキーなウイスキーでした。
若い分アルコール刺激はかなり強いんですけど、甘味もいい感じにそこそこあります。
オンザロックでも言ったんですけど、タリスカーを飲んで美味しいと思った人がもうちょっと刺激が欲しいと感じた頃にこれを飲むとばっちりなんじゃないでしょうか。
途中フィンラガンの飲み比べもやってみましたけど、おそらく出処は一緒でしょうね。
スモーキースコットという名前の通り、名は体を表すというところでしょうか。
スモーキーなウイスキーを求めている方ならこれを買って損はないでしょうね。
ここで前からやってみたかったことがあるんです。
カリラのノンエイジであるスモーキースコットとカリラではないかと言われているフィンラガンオリジナルピーティを飲み比べたら、似てるか違うのかっていうことですね。
香りはからいってみますね。
基本的には似ているんじゃないですか。
では、ストレートで飲んでみます。
フィンラガンの方がちょっとウッディな感じなんですよ、樽の味ですかね。
そのぶんアルコール刺激が抑えられていると思います。
スモーキースコットの方は若い感じがします。
でもこっちの方が甘味や辛味がはっきりと感じられて、やっぱり華やかなのかな。
次にトワイスアップにして比べてみたんですけど、これだとかなり近い味わいになりますよ。
似ているけれども、フィンラガンもやはりカリラ!と断言しにくい印象でした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度