
アイラ島の人という意味なんですよー。
スペック
名前 | アイリーク カスクストレングス |
タイプ | シングルモルト |
地域 | アイラ |
製造元 | ザ・ハイランズ&アイランズスコッチカンパニー |
アルコール度数 | 58度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 4,378円(税込) |
スモーキーさと甘みの調和が絶妙!
アイリークは、アイラストームやフィンラグガンといった蒸留所非公開のピーテッド・シングルモルトブランドを複数展開しているヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーの姉妹会社であるザ・ハイランズ&アイランズスコッチカンパニーの商品です。
アイリークブランドは、1990年代後半に、ヴィンテージ モルト ウイスキー カンパニーがスウェーデン市場向けにピーテッド製品を作るよう持ちかけられたときに登場しました。
以来、ノルウェーを含むいくつかの市場で成功を収めています。
アイリーク カスクストレングスは、アルコール度数を40度に薄める加水処理をしない、樽から出したままの58度です。
中身のモルトはアイラ島にある蒸留所のシングルモルトをボトリングしていますが、蒸留所名は非公開。
40ppm程度にピーテッド、バーボン樽(一部シェリー樽も?)で熟成。
熟成期間は5年から7年とされています。
独立系企業が蒸留所を開示せずにシングルモルトを出すと、このアイリーク カスクストレングスの中身を推理する人もいてボウモア、カリラ、そして、ラガヴーリンの名前が上がっています。
独立市場で入手可能で最も安価なあらゆる樽を使用しており、バッチごとに変わる可能性があるので、さまざまなバッチがさまざまなソースから来ていると仮定する人もいます。
アイリーク カスクストレングスは、有名なウイスキー評論家、ジム・マーレー氏の2010年ウイスキーバイブルで97点を獲得しています。
ジム・マーレー氏についてはこちらから
https://en.wikipedia.org/wiki/Jim_Murray_(whisky_writer) (英語版)
飲んでみた感想
香り
アルコール度数が高いから当然なんでしょうけど、かなりのアルコール刺激です。
そして強烈なピートですね。
スモーキーな香りがプンプンと漂っています。
べっこう飴のような香ばしくて甘い匂いもしますね。
あと、新聞紙に鼻を近づけた時の匂いってわかってもらえますか?
そして、オキシドール的な感じもしてます。
ストレート
強烈なピートからくると思いきや、まず甘味そして塩味。
その後からド〜ンとビートが来る感じです。
後味は程よく苦いです。
そして、アルコール刺激はかなり強烈で、唇もちょっとピリピリしてますね。

加水
水をちょっぴり足しただけで刺激はかなり弱まって飲みやすくなりました。
甘味とピートはしっかり残ってるんですが、全体的にとてもまろやかになったと思います。
飲みやすくなりました。
トワイスアップにしてみます。
アルコール度数が高いだけに、1:1で薄めても全然薄まった感じはしません。
水を少しだけ加えたときに比べると甘味も薄くなってしまって、ピートだけが残ったような感じですね。
純粋にスモーキーな味わいを楽しみたいなら、この飲み方がいいんじゃないでしょうか。

オンザロック
基本的に強烈なピートが効いてて、スモーキーであるという部分を除けば、とても甘口だと思います。
苦味も効いていて程よく、スイートビターといったところでしょうか。
強烈にピーティで且つ、甘味を求めてる方にはこのオンザロックを個人的にはおすすめしたいです。

水割り
ここまで飲んできてこのピートの感じに慣れてくるとこの水割りはむしろ甘味がしっかりとあるかなと感じられます。
確かにピートも 効いていて、充分なスモーキーさはあるし、甘さは上質な砂糖で作った氷入り砂糖水のような透き通った感じですね。
ピーティ な味わいに慣れていない人だと、どうなのかちょっと微妙なんですけど、おそらくこれなら通常スモーキーなものは嫌と言っている人でも美味しく飲めるのではないかと思います。
それくらい優しい口当たりになっているんじゃないでしょうか。

ハイボール
甘口で程よくスモーキーなハイボール。
飲みやすい赤ワインのようなちょっぴり渋めなフルーティーさも感じられてとても飲みやすいです。
甘味、燻味、苦味、酸味のバランスがとてもよく、これならいくらでも飲めちゃいますね。

ウイスキーミスト
スモーキーハイボールを求めているなら、こちらの方がお勧めできるかもしれません。
ロックアイスで作ったハイボールだと甘味が先行してスモーキーさは後から来ましたが、クラッシュアイスで飲んでみるとスモーキーさが先に来ます。
甘味や酸味が追いかけてくる感じなんですね。
ロックアイスのハイボールが美味しいか、クラッシュアイスのウイスキーミストが美味しいかは好みだと思います。

総評
以前飲んだ40度のアイリークから、この味は想像がつきませんでした。
カスクストレングス対決でフィンラガンと比べると、かなりガチでどっちかなっていう感じですよ。
でも甘味はアイリークの方が勝ってるような気がします。
スモーキーさと共に甘みが前面に出てきてるというあたりがかなり高評価になるんじゃないでしょうか。
いずれにしてもこのアイリークカスクストレングスはスモーキーなアイラモルトをお求めの方には強くオススメできますね。


甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度