パスポート スコッチ

ブレンデッド
グラスに入れたら明りにかざして見てみて!
きれーいな青みがかった琥珀色だよ

スペック

名前パスポート スコッチ
タイプブレンデッド
製造元グレンキース蒸留所…?
キーモルトグレンキース
アルコール度数40度
容量1000ml
購入時価格2,178円(税込)

70年代、日本でも人気があったスコッチ

1957年、スコットランドのスペイサイドにある小さな町で、グレン・キース蒸溜所が建設さました。
グレン・キースは、ブレンドの試験、実験に使われ、中でも1968年に発売されたスコッチウイスキー「パスポート」の成功は、まさにその実験の賜でした。

スコッチウイスキーの常識を覆す「パスポート」は象徴的な四角い緑色のボトル。
冒険的で型にはまらない、生き生きとしていてカラフル、それは60年代の価値観を体現しているようでした。
その特徴的なボトルの形に目を引く5つの紋章のラベルデザイン。
王族の紋章に見えますが、古代ローマ帝国の通行証らしいです。
このウイスキーが世界を駆け巡る通行証・「パスポート」なのかはわからないですが。

1965年、ウィリアム・ロングモア社のマスターブレンダーであるアラン・ベイリーとジミー・ラングは、スコットランドのシングルモルトウイスキーとグレーンウイスキーを採用して、並外れた品質の独自のブレンドを生み出しました。
以来、スコットランド中から集められた最高級のモルトウイスキーとグレーンウイスキーだけが熟成され、ブレンドされ「パスポート」が誕生しました。
主にアメリカンオーク樽で熟成された最終ブレンドのフレーバーは滑らかで軽く甘く、「パスポート」はたちまち世界を駆け巡ります。

1984年、韓国でスコッチウイスキーとしては初めて一般発売されました。
2001年にはシーグラム社が買収、「パスポート・スコッチ」がペルノ・リカール社に譲渡。
その後も2007年にはアンゴラで10万ケースを売り上げ、2011年にはロシアでも発売されました。

日本では知名度はあまり高いとは言えませんが、世界の人々には愛されています。
権威あるIWSCでゴールドメダルを2014年と2015年に獲得。
その後も賞レースにた度々顔を出しています。

1970年代後半、僕が20歳~21歳くらいの時には、いくらかウイスキーは飲んではいたんですけど、深くは考えて飲んでいませんでした。
そんな僕に初めて「これがスコッチウイスキーだ」と認識させてくれたのが「パスポート」。
今と同じとても印象的なボトルでした。
当時、吹奏楽をやっていて市民楽団に入っていたんですけど、メンバーの方が脱サラでスナックを始めたんです。
そのお店にはこのパスポートスコッチだけがズラーっと並んでいて、ウイスキーはこれしか置いてないの?ってぐらいの感じ。
練習の後、週に1回は仲間とその店に飲みに行ってましたね。
楽団辞めてからはその店には行かなくなって、ずっと飲まなくなってしまいしたが、今回近所のお店にあったので何十年かぶりに買って飲んでみました。

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飲んでみた感想

香り

香りの前にまず色なんですけど、パッと見ると琥珀色というか鼈甲飴みたいな色をしてますが、照明にグラスをかざすと、縁や底あたりが青みがかって見えます。
真緑というよりは青く、エメラルドっぽい感じで奇麗です。

では香りです。
鼻通りはいいですね。
冷凍庫の霜がついた状態のような匂いがしますが、決して嫌じゃない匂いです。

次に甘味を感じます。
伝わるか微妙な表現なんだけど、紅茶に角砂糖を落とした瞬間みたいな甘さっていうのかな。
そしてアルコールの刺激がうっすらとあって、最後に若干ピートなのかな、スモーキーさを感じます。
これは美味しいんじゃないのっていう期待させる香りですよ。

ストレート

蜂蜜のような甘さの後から、パッ!と辛い感じが追っかけてきます。
カラメルソースようなのパンチも効いてます。
アルコールの刺激もそこそこありますし、爽やかなんだけどスモーキーな感じもします。
すっきりと飲みやすいです。

加水

ちょっと水を加えてみましょう。
少し辛口が強くなりました。
そして、最後に甘味が来て、ストレートと逆転した感じがします。
辛いけど後味が甘い、それでいて飲みやすいですね。
しっかりとしたコクもあります。

さらに水を加えてトワイスアップにします。
全体に薄まって口当たりはまろやかになっていて飲みやすいですね。
だたし、ちょっとぼんやりした感じっていうのも否定はできません。
輪郭がぼやけたというか、なんかモヤっとした味にはなってしまってます。
ちょっと残念かも。

オンザロック

まずコクがあるというのが最初の印象ですね。
深みのある味です。
ハチミツのような濃厚な甘味はあるんだけど、同時にむしろ苦味、渋みが出てきました。
オンザロックでずっと飲んでいたいかなというくらい美味しいです。

水割り

これは予想できなかったですね。
ウイスキーの言葉の語源は命の水っていうことなんだけど、水のおいしさが引き立つという感じです。
全体に甘味や辛味とか苦味、塩味も無くは無いんだけど、ほんのりとです。
でも薄いという残念な感じじゃないですね。
とにかく水のおいしさっていうのがあって、しかも「お酒なんだな!おいしいな!」っていう感じです。
これだと物足りなさを感じる人がいるかもしれないですけど・・・。

ハイボール

もうちょっと酸味が出てくるかなと思ったんですけど、それほどでもないです。
ストレートやオンザロックで甘い甘いって言ってたんですけど、ここに来てむしろちょっとスモーキーな感じがしなくはないですね。
ハイボールにすると似てる感じっていうと「ベル」ですかねえ。
なんかちょっとスモーキーかなと思った後から甘味が来ました。
口当たりとしては甘さ控えめなハイボールって感じなんだけど、余韻に甘味がある感じです。
これはこれで水割りとで違う意味で、いくらでも飲めちゃう感じなんで飲み過ぎ注意なお酒はありますね。

総評

全体に割とおとなしめな味ではありますね。
でも甘味、辛味、苦味あたりがバランスよく出てきてると思いますよ。
どの飲み方しても一貫して同じっていうウイスキーもあるんけど、これは飲み方によって違いがハッキリ出ます。

僕は何十年も前にこれを初めて飲んだ時に結構強烈な印象があったんです。
その頃一番飲んでいたウイスキーが自分で買って来てたサントリーホワイトなんだけど、全然違うもの飲んでる感じがしたっていう記憶があるんですよ。
その時と今では味が違ってるかもしれないけど、そういうものは蘇ってきましたね。
これは是非一度読んでみてほしいなと思いますよ。

甘味

5.0

酸味

3.0

苦味

4.0

辛味

5.0

燻味

4.0

塩味

3.0

刺激

4.0

コク

5.0

お気に入り度

8.0

他の人の感想

パスポート スコッチとは知らせずに飲んでもらった感想です!

ストレートとオンザロック。クセがなく飲みやすいです。
ハイボールは、甘味まろやかさが減りますが、これは又さわやかで、美味しく飲めました。
クセがなく良いまろやかさがあり、飲みやすいです。90点

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