ラフロイグ セレクト

シングルモルト
ペドロヒメネスのシェリー樽原酒が決め手だね

スペック

名前ラフロイグ セレクト
タイプシングルモルト
地域アイラ
製造元ラフロイグ蒸溜所(ビームサントリー社)
アルコール度数40度
容量700ml
購入時価格3,690円(税込)

以前は「セレクトカスク」、今は「セレクト」

1815年頃、ドナルドとアレクサンダーのジョンストン兄弟は、アイラ島の領主から1000エーカーの土地を借りて牛の飼育をしていました。
飼料となる大麦を栽培し、余った大麦を利用して蒸留しウイスキーを作り始めました。
その場所はゲール語で「入り江のそばの広い窪地」、ラフロイグと呼ばれていました。
ラフロイグのウイスキーは優れていると噂が広まり、たちまちに家畜を飼うよりもウイスキーを蒸留する方が儲かるようになりました。
ラフロイグ・ウイスキーが “正式に “誕生したのです。

ドナルドは、弟のアレクサンダーに350ポンドでラフロイグの株式を買い取ることを申し出ました。アレキサンダーはこれを承諾し、後にオーストラリアに移住し、ドナルドは1847年に亡くなりました。
アレクサンダーも亡くなり、蒸留所は彼の姉妹であるウィリアム・ハンター夫人とキャサリン・ジョンストン、そして彼の甥であるJ・ジョンストン・ハンターに相続され、1954年にドナルドの曾孫であるイアン・ハンターが亡くなると、1960年代にアメリカの蒸留器メーカー、シェンリー社が買収、2005年にジム・ビーム社が買収、2014年にはそのビーム社がサントリーに買収されて、現在では日系企業になっています。

ラフロイグ・セレクトはノンエイジですが、5つの樽を組み合わせたものです。
オロロソ・シェリー樽、ペドロヒメネス・シェリー樽、ファーストフィル・バーボン樽で熟成されたウイスキー、ラフロイグ・クォーターカスクの原酒を、マスターディスティラー丁寧にブレンドしました。
さらにスコッチウイスキーの製造では珍しいアメリカンオークの新樽で最終熟成させたものが心臓部となり、大胆な風味を加えています。
スモーキーなピート、スパイシーなオーク、そして甘さのフレーバーを持つラフロイグ セレクトは、ピーテッド・ウイスキーの入門に良いと言われています。  
2019年 サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・アワード 金賞を受賞した逸品です。

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飲んでみた感想

香り

まずピートはしっかり香ってきます。
炭っぽい感じの奥から濃厚な蜂蜜のような匂いがしてきますね。
アルコール刺激はそこそこ強いです。
鼻を近づけていくと、ガソリンのような臭いもします。

ストレート

甘味、ピート、辛味、ほぼ同時にきます。
後味に苦味ですね。
この苦味は美味しい苦味ですよ。
とってもピートが効いているだろうと覚悟して飲むと、案外甘味が強く感じられるかなって思います。
この甘味は濃厚な蜂蜜のような甘味ですね。
スモーキーさも当然 あるし、 ピート由来のスモーキーさっていうのは苦味にも通じていくんですが、優しい甘味がそれをカバーしてるというか、うまく中和されて飲みやすくなっている気がします。

加水

ほんの少し水を加えてみます。
 Bitter&sweet ですね。
スモーキーさの中にしっかりと甘味があるのでとても味わい深いです。
世の中にある最も辛口の白ワインがどれくらい辛口なのか僕も分からないですけど、「もしも白ワインをもっと辛くしたら・・・」という味わいかなって思うんですよね。
分かりづらい表現かもしれないけど。
結論を言うとこれは飲みやすいです。

もう少し水を加えてトワイスアップぐらいにしてみます。
ますますスモーキーさの中に甘味が強くなってききましたね。
この飲み方だとスモーキーがかなりマイルドになった気がします。
これだけピートが効いてるのに甘味がしっかりあるのは、このウイスキーの製造過程でペドロヒメネスとかの恩恵だと知っていると「そういうことか!」って分かりますね。
知らないで飲んだらちょっと不思議な感じがするんじゃないかなっていう気がします。

オンザロック

甘辛いです。
スモーキーさが強調されてきた感じはするんですが、 ストレートで飲んだ時は「スモーキーさ=苦味」だったのが、「スモーキーさ=辛味」になるのかな。
後味には苦味があります。
香ばしさもあって、深煎りしたアーモンドのようでもあるし、コーヒー豆を齧った時の味わいにも近いですね。

水割り

正直言って 面白くないです。
単純に薄まってしまったような感じですね。
これがラフロイグセレクトだっていうふうに考えなければ美味しい飲み物だとは思います。
だけどさっきまで味わっていたウイスキーとは違う感じがするんですよね。
スモーキーさも弱まってしまったし辛味や苦味も弱まって、さらに甘味もちょっと引っ込んじゃった感じ。
でも飲み進めていくとスモーキーだけど甘口なウイスキーなんだなっていうことだけはわかります。・・・でもそれだけなんですね。
強いて言えばスモーキーなってゆうか、ピーティーなウイスキーに慣れてない人にまず馴染むために飲んでもらう飲み方としては正解な気もします。

ハイボール

ピート系 でかつシェリー系という味わいがします。
スモーキーで甘口なハイボールになりました。
適度な酸味もあるし、ブドウのようなフルーティーさも持ち合わせている感じがします。
ピート系ウイスキー初心者の方にはオススメできますよ。
このラフロイグセレクトのハイボールだったらピート系の美味しさっていうのをちょっとは感じてもらえるんじゃないでしょうかね。
いきなりアードベック10やラフロイグ10年に行くのではなく、まずこのラフロイグセレクトのハイボールから行ったらいいんじゃないでしょうか。
そしてこのスモーキーな感じっていうのはウイスキー大好きな人にも当然喜ばれると思います。

総評

シェリー樽熟成のウイスキーが好きでピーティーでスモーキーなウイスキーも大好きという方には納得してもらえる味わいでしょう。
僕自身がそういう傾向なのでこのラフロイグセレクトは このバランスがとても良いウイスキーだと思います。
今回飲んだのは並行輸入ものです。
正規品はサントリーが輸入してるのですが、そちらと味が違うのか機会があったら試してみたいとは思います。
ラフロイグ10年より1500円ぐらい安く買えるのかな・・・って考えるとかなりお買い得なんではないでしょうか。
僕はラフロイグ10年よりもこのラフロイグセレクトの方が好きですね。
その辺は好みになってくると思うんですけどペドロヒメネスの樽で熟成させたっていうところが、かなりポイントなんじゃないでしょうか。

甘味

6.0

酸味

3.0

苦味

5.0

辛味

5.0

燻味

7.0

塩味

4.0

刺激

4.0

コク

5.0

お気に入り度

9.0

他の人の感想

ラフロイグ セレクトとは知らせずに飲んでもらった感想です!

開けた瞬間の「ウッ!」っとくる独特な香りとものすごい正露丸。スモーキーさもある。アードベッグ?90点

ラフロイグ セレクトと知らせて飲んでもらった感想です!

ピートがすごくスモーキー、スモーキーさを初めて強く感じました。甘みもあるけど、少し辛い。口当たりが軽いが美味しい。84点

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