朝からグレンマレイ、参加したいですね
スペック
名前 | リチャードソン |
タイプ | ブレンデッド |
製造元 | ファースト ブレンディング カンパニー |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
購入時価格 | 1,155円(税込) |
冷やして飲むとレベルアップするお手頃ウイスキー
「リチャードソン」はファースト ブレンディング カンパニーが製造するウイスキーです。
親会社であるフランスのラ・マルティニケーズ社は1934年にジャン・カヤールによってラム酒の輸入販売を目的に設立されました。
1969年にはスコッチウイスキーブランド「ラべル5」を生産開始。
スコッチウイスキーの販売に注力するため、1981年に子会社のグレンターナー社を設立。
さらに2004年にスコッチ分野が急速に拡大していた時期に合わせてファースト ブレンディング カンパニを設立しています。
2008年にはグレンマレイ蒸留所を買収、2010年にスターロー蒸留所を設立しました。
蒸留所ではそれぞれのブランドのウイスキー以外にラベル5などのラ・マルティニケーズ社製品のブレンド用の蒸留酒も製造しています。
リチャードソンは世界15カ国以上で販売され、日本への輸入は巴工業株式会社が行っています。
スペイサイドモルトをキーモルトとしていて(おそらくはグレンマレイ)、シェリー樽原酒が使われているようです。
グラスゴー近郊で最低3年以上熟成され、伝統的なブレンド技術により熟成された味わいが魅力的です。
飲んでみた感想
香り
香りは弱めですね。
あまり強く香ってきません。
ほんのりと百合の花のような匂いと、はちみつのような甘い感じかな。
あとはちょっぴり漆器のような匂いもありますね。
ストレート
甘口で飲みやすいですね。
辛味、そして塩味が程良くあります。
そこそこのアルコール刺激もあるんですけど、やはり甘味が強く感じられます。
味は香りと同じでちょっと弱め、悪く言うとぼやけた感じがしますね。
でも、1000円程度のウイスキーと考えると、かなりいけるんじゃないですかね。
コスパはとてもいいと思いますよ。
ストレートでも十分飲めます。
加水
初めにまず少しだけ水を足して飲んでみます。
ストレートよりもさらに甘口になった感じで、塩味もだいぶ強くなったかな。
甘味と塩味のバランスがとてもいいです。
辛味や刺激はかなり弱くなってとても飲みやすいですよ。
これまた美味しくいただけます。
もう少し水を足して1対1のトワイスアップにしてみます。
甘味が引っ込んで、塩味と苦味が前に出てきた感じです。
それでも後味にそこそこ甘味が感じられますし、まろやかで飲みやすいですね。
ここまでストレートからちょっとずつ水を足していって薄めてきましたが、意外性でストレートの時に「味が弱めでちょっとぼやけた感じ」と言いましたが、水を足していってもそんなに薄まっていく感じがしないんですよ。
むしろストレートの時の方が弱く感じたぐらいかな。
先入観でストレートは味が強めにくると思っていたので、ちょっと薄く感じたのかもしれません。
逆に、水を足したら薄まるっていう先入観もあったので、それほど弱い感じがしなかったってことかもしれませんね。
ストレートからトワイスアップまでは味の濃さが変わったわけではなく、味わいに変化があったと思います。
水を足していっても薄まった感じにならないウイスキーと言えるんじゃないでしょうか。
オンザロック
一口含むと辛味と苦味、そしてちょっぴり塩味がきます。
その後から甘味がしっかり感じられて、飲み込むと甘口なオンザロックなのかなと思います。
口に含んだ瞬間はあれなんかちょっと味が薄いのかなと思ったんですけど、しっかり飲んでみるとそんなこともなく、かなりコクが感じられて美味しいですね。
1000円程度のウイスキーだと知らされずに出されたら、おそらく僕は2000円以上はするスコッチだと思ってしまうんじゃないかな。
水割り
これもまた甘口で美味しく飲める水割りです。
僕はいつも水割りは少し濃いめに作るんですけど、今回はちょっと水入れすぎたかなと思ったんですね。
だけどどうしてどうして、むしろいつも飲んでいる水割りよりも濃いめに感じるぐらいしっかりとした味わいです。
後味に苦味はあるものの、ほとんど甘味が支配している感じでとても飲みやすいです。
これも値段聞かされずに出されたらおそらく「2000円〜3000円程度じゃないですか」って僕は言っちゃうかもしれないですね。
ハイボール
辛口でフルーティーなハイボールになりました。
甘口なのかなと想像をして飲んだから、余計そう感じたのかもしれないです。
甘味というか甘さはかなり控えめになって、辛味と塩味そして酸味が強く感じられます。
後味に苦味があります。
ハイボールとしてはかなり普通の味。
というか極端に言うと1000円台とかそれ以下で買えるようなウイスキーなのかなと思える程度の味です。
まずいわけではないんですけど、お値段なりの味のハイボールじゃないでしょうか。
ウイスキーミスト
スイートビターですね。
後味に程よく苦味もあるんですが、本当に甘くてやや苦くて、しかもとってもフルーティーなコクのある味わいです。
大きな粒の氷で作ったハイボールよりもクラッシュアイスでソーダ割りにしたウイスキーミストの方が美味しいかなと僕は個人的に思います。
これだったら3000円程度のウイスキーと言ってしまうぐらいの味わいです。
僕の個人的な感想ですけど、もしソーダ割りにするんだったら小さい粒のクラッシュアイスで作った方が美味しくいただけるんじゃないかな。
総評
1000円前後で買えるウイスキーはハイボール向きっていうイメージが強いと思うんですね。
だけどこのリチャードソンはむしろハイボール以外で美味しく飲めたという印象です。
個人的な感想を言いますと、常温で飲むのであればストレートよりちょっぴり水を足した方が美味しいと思います。
オンザロックは美味しくいただけましたし、水割りもかなり美味しいです。
そしてソーダ割りなんですけど、これは大きい粒でハイボールにするよりもクラッシュアイスのウイスキーミストの方が美味しかった。
こんな言い方だとハイボールが美味しくないと思われそうだけど、ハイボールも普通に飲めるというか、全然まずくはないんですよ。
1000円前後のウイスキーとしてはかなりコスパがいいですね。
値段も銘柄も秘密でテイスティングさせられたら僕は絶対2500円ぐらいと言ってたと思いますよ。
あまりどこにでもある銘柄ではないのでレアかもしれないですけど、見かけたら是非買ってみていただきたいなと思えるウイスキーでした。
甘味
酸味
苦味
辛味
燻味
塩味
刺激
コク
お気に入り度